インフルエンザ予防法
2010年11月、秋田県の病院で8人がインフルエンザの集団感染を起こしました。「A型香港」だったそうです。
今年は、「A型香港」が66%を占めると言われています。「新型インフルエンザ」は30%、B型が4%の予測となっています。
特に「A型香港」は、子どもや高齢者に注意が必要ですし、「新型インフルエンザ」は、30~50歳代の人に注意が必要だそうです。インフルエンザに罹らない対処法を学びたいと思います。
2010年の流行予測
2009年は、新型インフルエンザが猛威をふるい、2060万人が罹ったそうです。約98%が新型インフルエンザでした。
そして、2009年のインフルエンザでの死者は625人だったそうです。近年で死者数が多かったのは2005年で1818人となっています。
2010年の予測は、「A型香港」が66%、「新型インフルエンザ」は、30%、B型が4%の予測となっています。
このように、インフルエンザは毎年流行する型が違って来ます。そして、同じ新型でも変異を起こすこともありえます。
そして、今年は、「A型香港」は子どもや高齢者、「新型インフルエンザ」は、30~50歳代の人が注意する必要があり、日本人全員がインフルエンザに気をつけなければならないようです。
多発する子どもの異常行動
インフルエンザ楽天 に罹ると、異常行動を起こすそうです。タミフルやリレンザを飲んでいない場合にも起きます。
10歳の子どもが、40℃ぐらいの熱を出し、寝ていました。が、起きてきて、机の周りをぐるぐる回りだしました。何かつぶやきながら回ったそうです。母親が声をかけて寝かせました。
8歳の弟もその後感染すると、夜中にまた部屋をぐるぐる回ったそうです。二人とも病院でA型インフルエンザと診断されました。二人とも、タミフルやリレンザは処方されていませんでした。
子どもの異常行動とは
インフルエンザに罹った0~18歳の人の5人に1人に異常行動が現れるそうです。そして、この4割はインフルエンザ治療薬のタミフルやリレンザを飲んでいなかったそうです。
異常行動は、インフルエンザを発症後、48時間以内に2/3の人が起こしています。
- 異常行動
- おびえる、怖がる、鬼がいる、ドラえもん、パンダ、階段を上がる、家を飛び出す、カッターナイフで手首を切るなどです。男女差はありません。
中学生が自宅マンションから飛び降りたという、悲惨な例もありました。何とか、目を離さないようにして、守れるものは守りたいです。
4、5歳から小学生は、目ぼけたという感じが一番多いそうです。
- 解熱剤
- 解熱剤は、アセトアミノフェンを使います。
インフルエンザ予防にビタミンD
東京慈恵医大の浦島充佳先生が研究された結果、ビタミンD・30マイクログラムを4ヶ月間飲んでいた小学生は、インフルエンザ発症率が10.8%で、飲んでいなかった小学生の18.6%より大幅に下がりました。
ビタミンDは、のどの粘膜にディフェンシンを増やすそうです。このディフェンシンは、インアルエンザウイルスを防御します。
ビタミンDが増えると、体の防御力が増えることになります。
ビタミンDを増やす食品と日光浴
ビタミンDを30マイクログラムというと、サンマ3尾、サバの切り身3切れ、サケの切り身1切れに相当するそうです。
他に多く含む食品は、あんこうの肝、キクラゲ、しらす干、煮干、すじこ、いくら、干ししいたけなどです。
しかし、尿酸値が高くなるものも多いので、いろんな食品をバランスよく食べることが必要です。
また、日光に当たることで、ビタミンDが増えます。1回15~20分、太陽に当たります。色白の人は、短くてよいそうです。
インフルエンザ予防に明治ヨーグルトR-1乳酸菌の摂取
明治ヨーグルトR-1「1073R-1乳酸菌」は、インフルエンザウイルスや風邪ウイルス、がん細胞等と戦ってくれるナチュラルキラー(NK)細胞を活性化させるそうです。
2011年8月の発表では、佐賀県の有田町での実験で、明治ヨーグルトR-1「1073R-1乳酸菌」を給食で継続的に摂取すると、風邪などをひくリスクが低減することが明らかになりました。
1073R-1乳酸菌で発酵した脱脂粉乳(スキムミルク)には、動物実験で、関節炎予防効果が報告されています。また、リウマチモデルにおける過剰なインターロイキン-6、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)、インターフェロン-γ)の産生を抑制するようです。
家庭でのインフルエンザ予防法
ある家庭でインフルエンザに子どもがかからないようにと実施した予防法です。が、結局罹ってしまいました。
- インフルエンザワクチンを打つ。
- 手洗い、消毒(ドアノブなど)を徹底する。
- うがいをよくする。加湿器をつける。
- 床を拭き掃除する。
- 換気扇で換気する。
- 昼・夜ともにマスクをする。
専門医によると、マスクは、感染者と、看病する人が感染者の近くに行くときに着ければよいそうです。感染者の咳・くしゃみの飛沫は、1m位飛びます。1m以上離れるとしなくてもよいそうです。
子どもの見守りなどで一緒に寝る時には、1mは離れるようにします。飛沫感染を避けるためです。飛沫は、長時間空気中に漂います。12時間も生き残っているようです。
空気中に漂っているウイルスや菌を薄めるには、部屋の換気が一番です。台所の換気扇では、台所の一部しか換気しません。窓を2箇所以上開けて、5分間風を入れると効果的だそうです。
結核菌の場合には、部屋の換気は1時間に6回と言われたそうです。インフルエンザの場合には、1時間に1回程度、5分間ぐらい開けます。感染者が寒くないように毛布を増やすなどの工夫も必要です。
感染者のそばに加湿器を置いて、空気が乾燥しないようにします。
インフルエンザに罹ったら
お医者さんに行くことはもちろんですが、家庭では水分の補給が大切です。
アイスクリーム、スープ、スポーツ飲料などがお勧めです。
インフルエンザワクチンが効かなかった?
ある男の子は、インフルエンザワクチンを毎年打っていますが、連続3年、インフルエンザにかかったそうです。
1年目 2007.10インフルエンザワクチンを接種、2008.1 A型インフルエンザに感染
2年目 2008.10インフルエンザワクチン(B型山形系統)を接種、2009.2 B型ビクトリア系統に感染
3年目 2009.10季節性インフルエンザワクチンを接種、2009.11 新型インフルエンザに感染
インフルエンザワクチンの受け方と効果
インフルエンザワクチンワクチンは、接種してから2~4週間で免疫がつきます。そして、半年間は効力を発揮します。だから、毎年受ける必要があります。
毎年2月にWHOが、今年流行する北半球でのインフルエンザ株が発表されます。それに基づいて5~6月に日本のインフルエンザワクチンの株が決められ製造されます。
インフルエンザワクチンは、接種した人の50%の人が罹る確率が減るそうです。罹ったとしても重症化を防ぎます。入院や死亡が50%減ると言われます。
2010年、インフルエンザワクチン
今年は、流行しているインフルエンザとワクチンがよく合っているそうです。まだ、受けていない人は、早めに接種した方がよいそうです。
13歳以上は、1回でよいそうです。
接種価格は、1回目が3600円以下、2回目は2550円以下に国家統制されているそうです。高齢者・65歳以上の人で、低所得者の方は各市町村により補助があります。
冬の室内に除菌グッズ
- 加湿器
- 風邪やインフルエンザの予防に加湿器がよく使われますが、加湿器の中で大腸菌などの雑菌が繁殖したら、部屋中にばらまくことになります。そこで、加湿器のタンクに除菌剤を入れて、雑菌の繁殖、ヌメリ、嫌な臭いを防ぐ商品も売られています。また、抗菌機能付きの加湿器も最近は売り出されています。「加湿器の除菌タイム」という商品は、液体タイプもあり、ウエキから出ています。1260円で、500ml入りです。タンクに給水する時に、付属の計量カップで適量を入れるというものです。
- 歯ブラシ
- 歯ブラシ同士が触れ合って感染することを防ぐ歯ブラシ除菌器もあります。紫外線を当てたり、乾燥させたりするものです。韓国製・エセンシアが出している歯ブラシ除菌器は、1万3800円で、紫外線除菌と乾燥機能がついています。歯ブラシが5本入る家族向けや電動歯ブラシ用があるようです。
- 床
- 床の除菌には、スチームモップが便利です。元々はしつこい汚れを落とすための器具でした。汚れた水と雑巾で床を拭くのが気になる人に人気のようです。米のユーロプロ・オペレーティングのシャークスチームモップ・ベーシックは、1万4940円で、水道水を使い洗剤は不要です。フローリング、カーペット、畳などにも使えます。重さは1.4kgです。
除菌グッズは雑菌を抑えても、ウイルスを完全に除去するのは無理ですが、量が減れば感染の予防につながります。ドアノブや食卓などは、日ごろからアルコール系消毒薬などで拭いておくとよいそうです。