新型インフルエンザ(H1N1型)№8日本での感染拡大
新型インフルエンザは、免疫を持っていない人がほとんどのために夏でも猛威をふるって広がりを見せています。 慢性疾患楽天 を持っている方が、新型インフルエンザに感染し7人が亡くなられました。これから、10月上旬にかけて増加すると思いますが、日々のうがい、手洗いなどの小さなことも徹底したいと思います。
読売新聞の新型インフルエンザの記事を中心にまとめてみました。
新型インフルエンザ感染の2人死亡(2009年8月30日朝刊)
厚労省は29日、新型インフルエンザに感染した兵庫県たつの市の38歳女性と、鹿児島県枕崎市の60歳代の女性が同日未明死亡したと発表しました。国内での新型インフルエンザに感染した死亡者は7人となりました。
たつの市の女性は、てんかんの既往歴があり、けいれん止めの薬を処方されていました。27日から39度台の発熱や倦怠感を訴え、28日に近くの診療所で受診。簡易検査でA型インフルエンザと診断されタミフルの投与を受けじたくで静養。29日午前1時半頃、容態が急変、午前4時過ぎ救急搬送された病院で死亡が確認されました。遺伝子検査(PCR検査)で新型インフルエンザの感染がわかりました。女性は福祉施設に通っており、その施設では、24日通所者に新型インフルエンザの症状があったので、26日から通所を控えていたそうです。
鹿児島県によると、枕崎市の女性は、数年前に消化器がんの摘出手術を受けたが、今年になって肺への転移が見つかり経過観察中でした。27日に発熱やのどの痛みを訴え、28日市内の病院で受診。呼吸困難などの症状が出たため入院し、遺伝子検査で新型インフルエンザの感染が確認されました。タミフルの投与を29日午前0時40分に急性呼吸器不全で死亡しました。
新型インフルエンザ10月上旬流行ピーク(2009年8月29日朝刊)
厚労省は28日、新型インフルエンザの今後の流行に関する試算を発表しました。10月上旬と見られる流行のピーク時には1日あたり約76万人の患者が新たに出て、全国の入院患者は最大時で4万6400人にのぼる可能性があるそうです。
試算は海外の流行状況や感染率などから、季節性インフルエンザの約2倍にあたる国民の平均2割、都市部などは平均3割が発症すると想定しています。
米国の想定では入院患者の約30人に1人が死亡するとしています。日本国民の3割が感染すると入院患者は6万9800人にのぼるといわれています。
厚労省は、各都道府県に医療機関のベッド数や人工呼吸器の稼働状況などを緊急調査し、来月上旬までに報告するように要請しています。
- 一般診療所での夜間診療延長
- 都道府県の枠を超えた医療応援体制
- 定員を超えた入院対応なども準備するように指導しています。
新型インフルエンザ感染の長野の30代男性が死亡(2009年8月28日朝刊)
長野市は27日、新型インフルエンザに感染した長野市内の30歳代の男性が、インフルエンザウイルス肺炎による呼吸不全で死亡したと発表しました。死亡は国内5例目となります。30歳代は初めてで、男性には、慢性心不全、糖尿病、気管支ぜんそくなどの基礎疾患がありました。
男性は20日にせきなどの症状が出始め、23日に37.9度の熱が出て市内の病院を受診。25日に慢性心不全が悪化して肺炎を併発したため入院。26日午前症状が重くなり人工呼吸器をつけて集中治療室で治療を受けていました。同日夜、遺伝子検査で新型インフルエンザと確認されました。
新型インフルエンザ対策に207億円(2009年8月28日朝刊)
厚労省は27日、2010年度予算の概算要求を発表しました。流行している新型インフルエンザ対策に207億円を計上。09年度当初予算(144億円)に比べて63億円の増額。内訳は、ワクチンの買い上げに60億円を新規計上したほか、患者を受け入れる医療機関、院内感染防止の施設整備などへの国庫補助54億円などだそうです。
日本小児科学会、ワクチン1260万人優先接種訴え(2009年8月28日朝刊)
日本小児科学会は、新型インフルエンザワクチンの量が限定される段階では、感染者の多い健常な小中高校生よりも、重症化の危険性が高い乳幼児や、0歳児の保護者を優先するよう求めた。厚労省は、政府の諮問委員会などで接種順を含めて来月中に決定します。
新型インフルエンザ感染疑いの70歳代女性死亡(2009年8月27日朝刊)
名古屋市は26日、新型インフルエンザに感染した疑いのある市内の70歳代の女性が25日午前死亡したと発表しました。新型インフルエンザで亡くなった方の4人目となります。
女性は24日に発熱、25日に簡易検査でA型陽性の反応が出ました。死亡したのは25日午前10時25分頃。直接の死因は誤嚥性肺炎だが、入院していた病院で新型インフルエンザの確定患者が3人確認されています。
さらに、同市の40歳代男性が新型インフルエンザに感染し、重症になったと発表しました。男性は糖尿病があり19日に発熱、22日に呼吸困難となり24日に入院。26日に新型インフルエンザ陽性が確認されました。
ワクチン副作用補償へ、輪入控え特措法提出(2009年8月27日朝刊)
桝添厚労相は26日、ワクチン接種によって副作用が出た場合に、被害者を救済する補償体制をめざす特別措置法を、衆院選後の国会に提出する意向を明らかにしました。
集団感染増加、1週間で794件(2009年8月26日朝刊)
厚労省は26日、学校や医療施設などで発生した集団感染の発生件数が8月17
~23日の1週間で794件に上ったと発表しました。
7月下旬の調査開始から4週間連続で増加し、累計の発生件数は2522件となりました。沖縄県が56件と最も多く、千葉が40件、兵庫が36件、京都が34件、東京、大阪、熊本が各31件です。
新型インフルエンザワクチン、妊婦・持病のある人優先(2009年8月26日朝刊)
桝添厚労相は、25日妊婦と乳幼児、持病がある人など合計1700万人に優先接種する意向を示した。国内で製造したワクチンの供給は10月下旬から始まることも明らかにしました。
桝添厚労相は、準備するワクチン量を5300万人分とし、内訳として、糖尿病やぜんそく、心臓や腎臓の慢性疾患など持病のある人1000万人分、乳幼児600万人、小中高校生1400万人、妊婦100万人、治療にあたる医療従事者100万人、65歳以上の高齢者2700万人(600万人は持病がある人と重複)
ワクチンの不足分は、輸入で補うが、副作用が出た時のメーカーの免責をどうするか、海外メーカーとの交渉が難航しているようです。が、ワクチン代そのものは基本的には国費の負担にしたいと桝添厚労相は述べています。
夏休み集団感染724校、部活で拡大2400人超す(2009年8月25日朝刊)
読売新聞の全国調査で、夏休み中の部活動などで集団感染が発生した公立の小中高校は、少なくとも724校、2400人以上の児童・生徒・教職員に感染したか感染の疑いのあることがわかったそうです。
最も多いのが、沖縄県で115校、人数は不明です。続いて神奈川県の99校、福岡県の63校が多いです。岡山県は8校で48人、広島県は2校で12人、兵庫県・奈良県は0校・0人、鳥取県は11校57人、島根県は1校16人、山口県は26校69人となっています。
病院や役所、感染次々(2009年8月25日朝刊)
京都市立の中学校、京都府立の中学校などで学級閉鎖が行われているようです。また、京都大病院の小児病棟に勤務する20歳代前半の看護師の男女6人が感染した可能性があると発表しました。
福井県済生会病院では、医師・看護師ら8人が発熱などの症状があり、うち1人の感染が確認されました。
神戸市兵庫区役所では、保護課の職員7人に感染の疑いか゜あると発表しました。
島根県浜田市でも4課の窓口職員計6人が集団感染した疑いがあるそうです。
京都銀行では、三条支店で30歳代の男性ら3人が感染しました。