肌のかぶれ
夏場は特に肌のかぶれを感じます。半袖になって肌の露出が増え、虫に刺されたり紫外線にあたったりネックレスでおしゃれをしたりで、かぶれの原因が増えることとも関連するのでしょうか。
突然の肌のかぶれ楽天 は原因がわからず、塗り薬を塗っていいものか、いつまで塗ればいいのか、分からないことだらけです。肌のかぶれについて「ためしてガッテン」けで特集をしていました。
肌のかぶれとは
肌のかぶれには、2種類あるそうです。「症状が早く出るかぶれ」と「症状が遅く出るかぶれ」とに分けられます。
- 症状が早く出るかぶれ・・・1分・2分もしくは2分・3分で痒くなる・・・山芋、漂白剤、オムツ、薬品などが原因のことが。
- 症状が遅く出るかぶれ・・・約20時間ほど経ってから痒くなる・・・漆、ギンナン、目薬、塗り薬、化粧品などが原因のことが。
原因が分かりにくい「肌のかぶれ」の例
肌のかぶれが続き、皮膚科を受診してもなかなか原因が分からないこともあります。むしろ、分からないことの方が多いかもしれませんね。原因が分からない湿疹は上記の「症状が遅く出るかぶれ」のことが多いようです。
顎の下に湿疹
最初は顎の下を掻いた所が赤くなりました。なかなか治らず医者へ行くと「花粉症ですかね」と言われました。しかし、治らず顔全体が湿疹が広がりました。
ほこり、カビ、ダニ、ペットの毛などだろうかと思い、それぞれの対策をしましたが、改善しませんでした。そして、ついに顔から黄色のウミが垂れているのを鏡で見ました。それからは、対人恐怖症の症状が出たそうです。
原因は2年半後に突き止められました。化粧品が原因でした。
目の周りの湿疹
目の周りに湿疹が出た人は、2ヶ月間に病院を4ヶ所も変わったそうです。そして、目薬が原因だったことがわかりました。目の周りは皮膚も敏感で、痒みなどが出たらイライラしてしまいますね。
本人は必死だったと思います。原因がわかって本当に良かったです。
手と顔の湿疹
手と顔の湿疹に悩んでいた人は、医師からもらった塗り薬が原因でした。薬には「肌に合わない時にはご使用を中止してください」と、書かれていますが、自分にはそういうことは無いだろうと思いがちです。
そして、医師から処方されたからと安心していたと思います。この方は、自分は重症のアレルギーだと思っていたようです。
肌のかぶれの原因物質
化粧品、塗り薬(アトピー性皮膚炎の悪化となっている時も)、目薬、リップクリーム、シャンプー、ボディーソープ、毛染め、洗剤、ゴム(手袋、輪ゴムなど)、金属(ピアス、ベルト、時計のバンドなど)、塗料、植物など。
肌のかぶれは、めったに起きないのであまり恐れることはありませんが、どんな物でかぶれるのか知っていると、実際にかぶれが起きた時に対処の仕方が的確で早くできると思います。
かぶれを確かめる方法
- 疑っている物の使用を2週間ほど止めてみます。症状が良くなれば、その物質のかぶれによる湿疹の可能性があります。
- オープンテストと言って、症状が出ていないところ疑っている物をつけて、反応が出るか観察します。ひじの内側などに1日2回つけます。シャンプーなどの場合には、しばらくおいて水で流します。1週間をめどにテストし反応が出た時点で終了します。
- 皮膚科では、パッチテストが行われます。
突然、湿疹ができる理由
1年以上使っていた化粧品なのに、突然湿疹ができるなんてことが起きます。
これは、皮膚の表面にいる樹状細胞の影響によるものだそうです。樹状細胞は、皮膚の表面から異物が入ると、有害なものかどうかを判断します。異物を有害とみなすと、その物質をリンパ節へと運び、「指名手配」リストに追加すると言います。次にこの異物が入ってくると、体は「戦闘モード」になります。この時、異物を水で薄めようとしてできるのが「湿疹」だそうです。
湿疹は、皮膚の新陳代謝が進み、異物が完全に外に出て行くまで続きます。そこで、「遅いかぶれ」の症状は長くなります。また、樹状細胞はまれに、皮膚から入ってくる異物の判断を間違えることがあり、長く問題なく使っていた物でも、突然に敵とみなされ、かぶれて湿疹ができることがあります。