子どもの食物アレルギー対策
何らかの食物アレルギーのある子どもは7人に1人と言われます。最近、給食で食物アレルギーを持つ子どもが、チヂミをお代わりしてチーズ入りのチヂミを食べてアナフィラキシーショツクを起こして亡くなられましたことは本当に残念なことでした。
食物アレルギー楽天 を持つ子どもと一緒に食事やおやつを食べる可能性のある人に向けての注意事項なども勉強したいです。
食物アレルギーの人が増加しているわけは?
なぜ食物アレルギーが増えているのでしょうか。まだ、はっきりとした原因は究明されていませんが、仮説として以下のものがあります。
- 衛生的な生活になりいろんな感染症が減ったことが影響している。
- 食生活が豊かになり、いろんな種類の食品を食べるようになった。
- 花粉症が増えたことにより、交差反応が起こり、果物アレルギーが増えている。
子どもの食物アレルギーの事故の場所は
子どもの生活環境の中で、どこで食物アレルギー事故は起きているのでしょうか。食事やおやつを食べることの多い自宅が一番多いですね。
- 自宅・・・55%
- レストラン・・・21%
- 友達や親戚の家・・・18%
- 学校・・・8%
具体的な事故の例
- 3才児が高い場所の食品を取り食べた
- 小麦アレルギーの3才児が、母親が子どもには手が届かないだろうと高い場所にパンを置いていましたが、子どもはイスを持ってきてパンを取って食べました。1口食べたら激しいジンマシンが出ました。
- 姉が食べたビスケットの粉で妹の目の周りが赤く腫れた
- 姉が食べたビスケットの粉が落ちていたテーブルに妹が座り、テーブルを触った手で目をこすったので目の周りが赤くなり腫れました。
- ゆで卵をしていた台所にいただけでジンマシンが出た
- ゆで卵を作っていた台所のテーブルにいた子どもは、湯気に含まれていたアレルゲンを吸って、全身にジンマシンと粘膜が腫れました。
- 笹かまぼこにも乳蛋白が含まれていた
- 乳アレルギーの子どもと知っていたが、笹かまぼこが好きだと聞いていて出したら、5切れ口にした後に嘔吐し、アレルギー症状が出ました。
- 外食でチーズ抜きを注文したが
- チーズ抜きのピザを注文したが、痒みが出た。よく調べてもらったら、チーズ入りのピザを作った後の打ち粉を使ってチーズ抜きのピザ生地を打ったら、前のチーズのかけらが打ち粉に入っていたようです。
- 友達からもらったお菓子で喉や口元が痒くなった
- 友達がおせんべいを食べていて、1つあげると言われ、乳は入っていないと思ったて食べたら、喉や口元が痒くなった。おせんべいの上に砂糖が塗ってあると思ったが、砂糖を生クリームで溶いたものだった。
食物アレルギーを防ぐには
食物アレルギーを防ぐには、原材料の確認が大切です。
包装紙の裏側には、原材料名が書かれています。よく確かめてから食べることです。
多いアレルゲンには、卵、乳製品、小麦、甲殻類、そば、ピーナッツ、果物などがあります。
味付け海苔には、干しエビが入っていることがあります。ハムには卵が入っている物もあります。メーカーによって違うので、その都度よくよく原材料を確かめる必要があります。
場合によっては、エピペンを用意しておくことも必要です。
誤ってアレルゲンのある食品を食べてアナフィラキシーショツクを起こした時に、このエピペンを太ももに注射することで、気管支を広げ心機能を強くして、ショツク症状を改善させます。本人や家族や先生が打つこともできます。救急車で病院へ行くまでの10~15分をつなぐものです。