膀胱炎
膀胱炎 楽天 は、頻尿、排尿痛、残尿感があり、再発も繰り返すようです。女性に多いのが特徴です。
約100万人の膀胱炎の患者さんがいるようで、中でも尿に菌のいない膀胱炎(間質性膀胱炎)は、私も初耳でした。ためしてガッテンを見て驚きました。対処法などを勉強して、早期に治したいものです。
膀胱炎の症状
膀胱炎は、頻尿、痛み、残尿感などと共に膀胱に違和感があります。女性の2人に1人が経験すると言われ、女性は、男性の500倍罹りやすいそうです。
- 頻尿
- 1日に10回以上トイレに行くようになります。
- 排尿痛
- 排尿の最後の方や排尿後にツーンとした痛みが出ます。
- 残尿感
- 全部出し切れていない感じがします。
- 尿の色の変化
- 尿が白く濁ったり、血尿で赤くなることもあります。
頻尿とは
頻尿とは、日中に8回以上、夜に1回以上の排尿があること。また、その症状に困っていること、この二つがそろっていると頻尿と呼ばれるようです。
尿の異常と病気の関係
尿の異常 | 病気 |
---|---|
尿量が多い | ホルモンの異常、糖尿病 |
尿が出にくい | 前立腺肥大 |
尿が貯められない | ぼうこう炎 |
70歳代男性は、夜間の頻尿がありますが、前立腺肥大、過去の脳梗塞、過活動膀胱なども疑われます。残尿があると腎機能が悪くなることもあるので、注意が必要です。
1日の尿量は、少なくても1リットルは出したいものです。頻尿などの症状で困っていたら、あきらめないで、病院へ行って治療を受けてください。
ストレスでも頻尿になります。
膀胱炎の原因
膀胱炎の原因は、細菌感染で、細菌が尿道から膀胱に侵入して起こります。膀胱の中の尿には少量の細菌がおり、疲労やストレスなどで抵抗力が落ちると、細菌感染しやすくなり、膀胱内の細菌が増殖することで膀胱炎になります。
膀胱炎の原因には、ブドウ球菌や大腸菌、セラチア菌、プロテウス、肺炎桿菌、腸球菌などがあり、大腸菌が原因菌の80%前後を占めるようです。
膀胱炎が女性に多い訳
膀胱炎に罹る人の男女比は、男性1に対して女性500もあるそうです。女性がかかりやすい理由は以下の通りです。
- 女性は構造上、尿道口の近くに膣や肛門があり菌が入りやすいので、排便後はトイレットペーパーで前から後ろへ拭くようにします。
- 女性は尿をがまんすることが多く、菌が増殖しやすい。
- 生理用ナプキンなどもこまめに交換しましょう。
- 膀胱炎の症状が出たら早めに治療を受けて、腎炎にならないようにしましょう。
- 女性の40歳以上の3人に1人は尿漏れがあるそうで、尿漏れがあると膀胱炎になりやすいです。
膀胱炎の検査法
尿検査が行われます。尿検査では、出始めの尿は捨てて、その後の中間尿を取るようにします。皮膚に着いている菌が尿に混じらないようにするためです。
- 試験紙
- たんぱく、糖、ケトン体、潜血反応を調べます。
- 尿沈査
- 尿を遠心分離機にかけて顕微鏡で調べる検査です。白血球や赤血球、細菌の数を調べます。
- 尿細菌検査
- 細菌の種類を調べ、細菌に効く抗生物質も調べます。
膀胱炎の治療法
- 水分を多めにとり、排尿量を増やすことで膀胱の中に貯まった細菌を外へと洗い流すようにします。
- 免疫力を高めます(規則正しい生活、体を清潔に、栄養をとるなど)
- 抗生物質や抗菌剤を飲みます(ニューキノロン系、セフェム系の内服薬を飲むと急性膀胱炎の場合は約1週間で治るそうです)
菌のいない間質性膀胱炎
膀胱炎の症状があり、水分をたくさんとり、抗生物質も飲んでみたが治らない人がいました。尿の精密検査を受けてみたら、驚くことに尿に菌がありませんでした。
膀胱の中を見ないとわからない、膀胱粘膜の異常でした。膀胱鏡で検査すると、正常な膀胱の中はきれいなピンク色ですが、間質性膀胱炎の患者さんの膀胱は、出血して赤くなり表面がただれていました。過去の膀胱炎の時に細菌やストレスで粘膜に傷がついていたようです。
間質性膀胱炎の人が約100万人いると推定されています。やっと2年前に間質性膀胱炎のガイドラインが作られたばかりで、この病気を知らないお医者さんもいます。尿に菌が見られないことで、「異常なし」「気のせい」「心の病」と片付けられている方も多いようです。
また、膠原病、子宮内膜症、精神病などを併発されている方もおられるそうです。そういう時には、トータルで管理してもらえるシステムが必要ですが、まだまだ日本の医療は残念ながらそこまで来ていないようです。
間質性膀胱炎の専門医の方もおられます。自分はそうかもしれないと思われる方はHPへアクセスしてみられたらと思います。
日本間質性膀胱炎研究会 http://sicj.umin.jp です。
間質性膀胱炎の症状
ひどい人だと1時間に5~6回、1日に80回も排尿するようです。間に合わないので、紙おむつをしている人もおられます。
間質性膀胱炎では、尿がたまると痛くなります。膀胱の辺りが「早く取ってくれ」「助けて」というほどの痛みも起きるようです。痛みが来る前に尿を出すと頻尿の症状のみとなります。
間質性膀胱炎の治療法
- 膀胱水圧拡張療法
- 麻酔をし膀胱に生理食塩水を注入して、炎症により萎縮した膀胱を機械的に伸ばし、痛んだ粘膜の表面をはがし、きれいな粘膜が再生されるようにする方法です。50%の人に改善が見られますが、1年位で症状が出ることもあります。症状が改善されない時には、膀胱内に直接薬を注入する方法もあるようです。膀胱水圧拡張療法は3泊4日で治療費、入院費を含めて約10万円程度かかるそうです。まだ、保険適用がされていない先進医療だからです。
- 食事療法
- 間質性膀胱炎は、水以外の水分が傷ついた膀胱粘膜を刺激しているとも考えられています。一番簡単な治療法は、刺激物を減らすということです。例えば、お茶、コーヒー、ジュース、酸性の飲食物、酢、カリウムを含む飲食物、大豆食品、辛味成分などです。
- 飲食物と排尿日誌を書いて、ある食品をとると膀胱炎の症状が悪いという状態を探るわけです。上記の悪いと思われる飲食物を2~3日止めて様子を見ることもよいようです。辛い膀胱炎を軽くするためにも自分の努力が必要なようです。食物アレルギーと同じような手法です。傷が治り、だんだんと良くなってくるには、3ヶ月は続けてみることです。そして、徐々に食べ物を戻していくことも考えられます。
- 外科的手術
- 最終的には膀胱を除去、人口膀胱などの外科的治療も行われます。2009.10
診察時に排尿日誌を持って行く
排尿状況を医師に伝えると、診断時の重要な資料となります。排尿日誌を作ります。
排尿時間、尿量(150ccとか書く)、飲み物と量(コーヒー、150cc)を毎日書き込んで行きます。1日分の尿量と水分量の総計を計算して書き込みます。これを診察時に持って行き、医師に診て貰います。
膀胱炎にクランベリージュースが効く
クランベリーに含まれるポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンという成分には、膀胱粘膜に細菌が付着するのを防ぎ、膀胱炎を起こりにくくする効果があるそうです。クランベリージュースを飲む習慣をつけると、膀胱炎の予防に役立つそうです。
クランベリーには、抗酸化作用のあるポリフェノールがたくさん含まれ、高血圧や動脈硬化の予防に効果があるアントシアニンも含んでいます。その上、有効成分として含まれる「キナ酸」は、人の体内で馬尿酸に変化し、尿路感染の予防や尿の浄化作用に効果があるようです。
クランベリーは、和名をツルコケモモと言い、北米大陸原産です。低木のツツジ科の植物で、直径10~20ミリの真っ赤な実です。アメリカ北部の寒暖の差が激しい湿地帯に育ち、ブルーベリー、コンコードグレープと並び、北米原産の三大果実の一つとなっています。
クランベリーは、慢性胃炎・胃潰瘍、美肌効果・アンチエイジング、虫歯・歯周病、心臓疾患・動脈硬化などにも効果を発揮するようです。
輸入品で少々値がはりますが、膀胱炎で困っている方には、おすすめのようです。