前立腺がん

前立腺がんに罹る人が増えているそうです。高齢化社会の影響もあって前立腺がんで亡くなる人も増加の傾向にあります。前立腺がん楽天 と前立腺肥大症の症状が全く一緒ということもあって前立腺がんが見過ごされていることが多いようです。

前立腺がんでの死亡者数は、1950年には83人でしたが、2009年には1万36人になり、約120倍にも増えたそうです。1年間に4万人が罹っていると言われます。原因としては、家族歴・遺伝、加齢、高カロリー・高タンパク食などの食事が考えられるようです。

前立腺がんの症状

前立腺がんの症状には以下のものがあります。

  1. 尿が出にくい
  2. 尿がとぎれとぎれに出る
  3. 残尿感がある
  4. 夜中に何度もトイレに行く

これらの症状は、前立腺肥大症の場合も全く同じです。症状だけからでは、前立腺がんか前立腺肥大症かの診断はできません。

前立腺の肥大により尿道が圧迫され、尿の出が悪くなります。すると、膀胱に尿が残り残尿感や夜間頻尿になります。前立腺がんは骨に転移することもある(3割)ので、やはり早期発見が一番です。

前立腺とは

前立腺は、膀胱の下に位置し、尿道の周りを囲むように球形をしています。これは、尿を止める役割もしているからです。前立腺は、精液も作ります。

前立腺肥大症

前立腺は、精液も作ります。精巣から血液に乗って男性ホルモンが出て、前立腺に働けという指令が出ます。その指令により精液を作ります。

50歳以上になると精子を作らなくなり、男性ホルモンも減ると、前立腺がどんどん細胞分裂を起こしてふくらんでいくそうです。これが、前立腺肥大症です。50歳代の50%、60歳代の60%に前立腺肥大が見られるようです。前立腺は、通常は栗の実大ですが、肥大すると卵やりんごの大きさにもなります。

男性ホルモンや精子が減った時になぜ前立腺は肥大するのでしょうか。それは、少なくなった男性ホルモンを完全に受け止めようと前立腺が細胞を増やしてしまうそうです。前立腺の涙ぐましい努力の結果なのですね。

前立腺肥大症が、ガンになることはありませんが、前立腺肥大症と前立腺がんの両方を持っている人もいます。前立腺肥大症でもPSA検査値は上がります。前立腺肥大症は、前立腺の内腺が腫れます。前立腺がんは、前立腺の外腺にできます。

前立腺がんの早期発見法・PSA検査

前立腺がんが、小さい時にはMRI検査で見つけることは不可能です。初期の段階で見つけるためには、採血してPSA検査を受けることです。50歳以上の男性を全員調べると、100人に1人は前立腺がんだそうです。

前立腺がんは、早期発見が大事で、深く静かに進行するガンと言われ、進行するまでに10年かかるようです。

PSA検査は、1980年代後半にアメリカで普及しました。1990年代に日本で普及し始めました。PSA検査は、500円~2000円ぐらいで受けられます。健康診断のオプションに含まれていますから、注意して受けるようにしてください。50歳を超えたら年1回は受けましょう。家族歴のある人は、40歳からうけると良いそうです。早期発見ができれば、5年生存率は90%になります。

PSA検査が高ければ(4~10がグレーゾーン)、もう一度検査後、直腸診や経直腸エコーを行い、MRI検査や生検などが行われます。60歳代だと生検まで進んだ方が良いようです。手術は約75歳まで適応されるようです。また、専門医の話では、60歳代前半では、PSA3以下を正常とするらしいです。

PSA20を超えるとホルモン治療と放射線治療を合わせて行うことが多いそうです。

前立腺がんの治療

早期がん
手術
放射線(外から当てる又は小線源療法)
ホルモン療法
抗がん剤療法
進行がん

いろんな治療法があり、上の表のように決まったものではありません。個人に合わせていろんな療法を組み合わせて、最も効果的な治療法を主治医と選ぶことが最良の道と思います。全摘出手術、放射線療法、ホルモン療法、何も治療せずなどの方法があります。進行度や悪性度に応じて治療が行われます。

前立腺肥大症は、内線の周りにできることが多く、癌は外線の周りにできるそうです。

前立腺がんの手術法

前立腺全摘出術
根治を目指すなら前立腺全摘出術だそうです。しかし、体への負担が大きいこと、尿漏れなどの後遺症が出ることなどがあります。
HDR療法
間寛平さんが、アメリカ、サンフランシスコ、ヘレンディラーファミリー総合がんセンターの日本人医師、篠原克人さんにしてもらった手術法です。世界一周、アースマラソンの途中に前立腺がんと診断され、治療後もアースマラソンを続け(毎日50km走る)完走するために、このHDR療法を決めたそうです。

間寛平さんのHDR療法

間寛平さんは、2010年4月27日に、1回目の外部照射を行い、前立腺の外側のガンを殺しました。6月1日に、2回目でこのHDR療法を受け、前立腺内部のガンを殺しました。HDR療法は、エコー画像を確認しながら、カテーテルを挿入していきます。手術室に入り30分で終え、カテーテルを放射線の装置とつなぎ、放射線を当てます。6月11日、大きな副作用もなく、トレーニングも重ねました。6月16日には、トルクメニスタンへと出発し、アースマラソンを続けました。2011年1月21日、766日、41040kmのアースマラソンを完走されました。凄い、すごい、スゴーイの一言です。命をかけた完走、誠におめでとうございます。

間寛平さんのPSA値の上昇

間寛平さんが、52歳の時に定期健診をしたら、PSA値が12.1でした。精密検査を受けましたが、ガンは見つかりませんでした。1年に1度は精密検査を受けるように言われましたが、あまりに痛かったので、PSA検査すら止めてしまいました。

7年後の2008年12月にロサンゼルスでPSA検査をしたら22.87に上がっていました。しかし、ヨットでの水分不足と雑菌による炎症だろうと言われ、精密検査は受けませんでした。経過観察となりました。

2009年4月、コロラド州の検査で、PSA値は、34.20に上がっていました。症状は何一つありませんでした。これだけ走れるのは健康な証拠と思っていました。

1年後、トルコでメディカルチェックを受けたら、PSA値が42.54になっていました。すぐに精密検査を受けるように言われ、9分9厘ガンだろうと言われたようです。精密検査で前立腺がんとわかりました。触診ではわかりにくく、腹部の方にガンができていました。ガンは中期になっていたそうです。

手術ロボット「ダビンチS」による前立腺がんの全摘出手術、岡山大学病院、2011年8月から

岡山大学病院(岡山市北区鹿田町)は、手術ロボット「ダビンチS」による前立腺がんの全摘出手術の先進医療施設として認められました。適用は2011年8月からです。

厚労省によると、同施設は東京医科大病院などに続き3施設目ということです。

この手術は、執刀医がカメラから送られてくる鮮明な3次元立体画像を確認しながら、複雑な動きが可能な3本の鉗子付きアームを操作します。患者の下腹部に開けた小さな穴から入り込んだアームが前立腺を摘出します。開腹部分が小さく、患者の負担が軽いといいます。

2010年8月に岡大病院は、3億2000万円でロボットを導入し、10月から5月の間に、上原慎也泌尿器科講師らが12例執刀し、いずれのケースも順調だったそうです。

先進医療の手術代は全額自己負担ですが、診察、入院費などは、保険が適応されます。岡山大学病院での自己負担額は約100万円になる見込みです。

前立腺手術後の尿漏れ対策

前立腺がんで前立腺の摘出手術を受けた人で、3ヶ月経っても尿漏れのある人は30%います。1年経っても尿漏れがある人は5%だそうです。

水分摂取のコツ

排尿日誌をつけよう

骨盤底筋体操をしよう

筋肉に力を入れる訓練を続けると6~8週間位で効果が出るようです。

尿漏れ対策用肌着

皮膚のかぶれの予防

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更新日:2020/03/15